カテゴリ:a book( 8 )

from PRADA BOOK p209


「ファッションの世界では、人々はひとつのことを
やり遂げると同時に、既に次は何かと考えています。
ちょっとした狂乱状態と言えるかもしれません。
最近私は、毎日のように変化について考えています。
絶えず続くこの不安は、一般的な社会の不安の反映かもしれません。
ファッション界が狂ったように新しさを追求し
大騒ぎするようになったのは、ごく最近のことです。
それは善いことかもしれないし、悪いことかもしれませんが、
(ファッションは)まさにこの瞬間を特徴づけていることなのだと思います」
ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)
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by aknrkym | 2010-03-06 05:27 | a book

from PRADA BOOK p222


「ファッションは大嫌いです……でもやっぱり
もちろん大好きです。誰もが ー どんな人物であれ、
どんな服を持っている人であれ、毎朝服を着なければなりません。
ファッションは、毎日
自分自身をどうとらえるか、また自分自身をどう作り上げるかの
手段であり、方法です。
これは、私自身にとってとても奥深いことです」

ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)
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by aknrkym | 2010-02-28 07:29 | a book

スペインの宇宙食/菊地成孔文庫版 p264

(前略)
純粋に戦場であるような音楽がやりたい。


こんなことは言うのもアホらしいが、愛と平和の名の下に実際の戦争に反対するか、或いは逆に国家に対する誇りと自信を獲得しようという考えから実際の戦争に賛成するとか、そろそろ戦争が来るぞと平和ボケの大衆に警鐘を鳴らすとか、実際に起こっている世界のどこかの戦争を見てお前らはどう思うんだと問いただすとかいうつもりはさらさら無い。


僕にとって戦争とはこうやって反対したり推進したりイデオロギーによってコントロール出来るものなどではなく、ある日突如として不条理にやってきては否応もなく巻き込まれる悪夢的な存在で、一度始まってしまったらとにかく命がけで動き回る以外にすることは何もなく、とにかく自然に収束するまではそれが続く。
その間には膨大な意志と遂行、その頓挫と混乱が無秩序に繰り返され、死ぬか致命的な負傷を負うか、もしくはかすり傷ひとつなく済む。
そういうものだ。戦争はいつか来るだろうが、それがいつで、どうなるかなんて誰にも解らない。
軍事アナリストであろうと大統領であろうと役には立たない。
僕は戦争をそういうものだと思っている。
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by aknrkym | 2009-08-12 18:45 | a book

by 新版 エヴァンゲリオン解読 そして夢の続き/北村正裕 著

P038
加持とミサトは、とまどい、たじろぐシンジを勇気づけ、視聴者にもメッセージを送る、水先案内人のような存在である。
加持は、シンジに、
「人は他人を完全には理解できない。自分自身だってあやしいものさ」「だからこそ人は自分を、他人を知ろうと努力する。だから面白いんだな人生は」(第拾八話)
と語り、まさにこの作品のテーマそのものを、あまりにもはっきりと宣言さえしている。

P087
他人と違う「自我」を形成するには、他人との接近が必要であり、また、他人との接近は、自ずから、他人を排除しようとする自我を目覚めさせる結果ともなるというわけだ。
そしてこういう矛盾の中での葛藤こそが、「生きる」ということであり、加持の言葉を借りれば、「だからこそおもしろい」ということになるのだ。

P122
(中略)
この対話の中のレイの台詞は、他人との接触から逃げて、自分の殻に閉じこもろうとしていたシンジに対する叱咤激励のメッセージであると同時に、作者から視聴者へのメッセージのようでもある。
作者は、この『新世紀エヴァンゲリオン』というアニメ作品が、単なる現実世界の代替物にされることへの不快感を、ここで露骨に表明していると見ることができる。
『エヴァ』は、現実世界の中で悩み、考え続ける作者の「真実」であるのだとしたら、
それは、現実世界を拒絶し続けようとするシンジと同じであり、自我喪失の危機にさえつながってしまいかねない状態である。
この作品で作者が追求しているのは、そういう「逃避」から逃れて、、他人のいる世界の中
で、他人の「現実」との葛藤の中でこそ形成される自分の真実、あるいは、その真実を追求するためのプロセスである。
(中略)
カヲルの「現実は知らないところに。夢は現実の中に」という声に続く、レイの「そして、真実は心の中にある」という声。
『新世紀エヴァンゲリオン』の集大成のような台詞である。

こうした、作者からの直接的な「メッセージ」は、「オタクによるオタク批判」などと呼ばれることもあったし、また、これによって『エヴァ』はオタク・アニメから離れて「社会派アニメ」に近づいたというような言い方をされることもあった。
そして確かに、ビデオゲーム等と同列にある単なる現実の代替品ではないという点では、『エヴァ』には宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』などに代表される「社会派アニメ」との共通点はあるかもしれない(中略)
しかし「社会派」芸術の主流とは、重要な点で大きくその方向性を違えている。
例えば『ナウシカ』が描いたのは、核戦争後の、機械文明の崩壊した地球を舞台にした、人類の新たな生存の可能性であり、『もののけ姫』が問題としたのは、人類と自然との共生の可能性であって、いずれも問題となっていたのは「自分」ではなく、「人類」であった。
そこでは「自分」は「社会」との関係においてのみ扱われるのである。その視点は、そういう意味では、「全体主義」と、何ら変わることはない。
では『エヴァ』はどうか。
『エヴァ』こそ、自分の殻に閉じこもることの空しさからの脱出そのものをテーマとし、「他人」との交流、交感によってのみ「自分」が形成されるのだという主張を全面に出し、
また、そうした自我形成が痛みをともなっても、なお、だからそれ故に、魅力的なことなのだという「メッセージ」を込めた作品なのだから、これこそ、一見「社会派」そのものであるかのようにも見えるかもしれない。
そこで追究されているのは、決して「人類」の未来ではなく、どこまでも「他人」という「現実」との関わり合いの中で形成されていく「自分」という「真実」、「心の中」の「真実」なのだ。
そしてこれこそが、従来の社会派アニメに決定的に欠けていたものであり、また、『エヴァ』の希有な魅力の本質なのだ。
そして、これこそ、本来の芸術が持つべき重要な要素であったのではないだろうか。

『エヴァ』のラストシーンには、明日の人類への指針など、微塵もない。したがって、時代によって変化する社会的価値観に負ぶさった評価など受けるはずもない。
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by aknrkym | 2009-04-19 08:53 | a book

from MASSIVE CHANGE by Bruce Mau


For most of us, design is invisible. Until it fails.
(ほとんどの人にとって、デザインとは目に見えないものである。
 それが崩壊するまでは。)


In fact, the secret ambition of design is to become invisible,
to be taken up into the culture, absorbed into the background.
The highest order of success in design is to achieve ubiquity, to become banal.
(実際のところ、デザインは目に見えず、文化の中に組み込まれ、
 背景に溶け込んでしまうことを密かに望んでいる。
 デザインが成功するための最高司令は、あらゆるところに遍在し、
 ありきたりのものとなることである。)


Most of the time, we live our lives within these invisible systems,
blissfully unaware of the artificial life, the intensely designed infrastructures that support them.
(我々の生活のほとんどは、こうした目に見えないシステムの中で起こっている。
 その無上の喜びの中では、人工的な生物や、それを支えるために
 巧妙にデザインされたインフラストラクチャーに気づくことはないのである。)
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by aknrkym | 2008-12-14 19:05 | a book

by デザインの未来考古学 P19


「ヴィジョンこそ未来の力である」


創造とは、ヴィジョンを描く力である。
実はデザイナーの役割はその直感力で世界の価値を発見、構築しその行く末を描くことにある。

様々な情報をもとに、ひとりの人間の頭の中でさまざまな情報を一瞬のうちに加工する能力、その高度な加工能力が直感力であり、予言である。

デザインは社会の要求に直接的、短絡的に解答を出すことではない。
社会に内在する見えない要求を読み取り、先取りして、未来を描くことである。

デザイナーの役割はその意味で美学はおろか、経済、政治を包含している。それらを含んでこそ、美学である。

デザイナーは企業を含む組織に向けて仮説的ヴィジョンを提言していく義務がある。



ヴィジョンはデザイナーに限らず、すべての人間の牽引力であり、生命力である。
政治も事業経営も、アートも、科学も技術もこのヴィジョンがそれを牽引し煽動する。
人間の中にある生命のエネルギーとはこのヴィジョンを描く力であるといえよう。
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by aknrkym | 2008-11-18 20:49 | a book

Culture, Architecture, and Design by Amos Rapoport

P142

本書の重要なポイントは、できるだけ多くをデザインしたいという典型的な建築家の願望ではなく、
できるだけ少なくデザインする中で、どのくらいまでデザインすべきかを見つけ出そうと努める必要があるということである。

そのためには、建築家が自分たちの文化のためにデザインすることから、ユーザーの文化を理解してそのためにデザインすることへ切り替え、
そしてそれと同時に、デザインの基盤を環境行動研究や人類学その他関連する分野における研究に求める必要がある。

そのような姿勢の変化は建築とデザインを変容させ、実際には、本来すべきことーより良い環境の創造に向かわせてくれるだろう。
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by aknrkym | 2008-10-24 00:14 | a book

from 小さな図版のまとまりから建築について考えたこと/石上純也


P62

建築を環境として捉えて、そこに新たな建築を生み出す可能性を見出すこと。
このことが、建築がそこに存在し続ける意味や建築を考える幅を大きく広げていくのだと思う。
その建築自体が地面や森のようなものになっていく。

僕らがつくりだす建築は、環境にとって異物ではない。それらは、等価なものである。

建築の形やデザインが、その建物の機能やプログラムによって特徴づけられる固有性を超越して、その建物を計画する環境によって決定的に特徴づけられることになる。

さまざまな環境について考えていくことで、今までにない新しい建築のあり方を考えてゆけるのではないだろうか。
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by aknrkym | 2008-10-13 11:00 | a book