人気ブログランキング | 話題のタグを見る

地域社会圏モデル  山本理顕|中村拓志|藤村龍至|長谷川豪 p170


建築というのは内と外とをどうしても分けてしまう。
なかでも家族という単位を「一つの住宅」という建築に押し込めてしまったこと、
それがいまのわれわれの生活に決定的な影響を与えたと思うのです。
住宅のなかに家族を閉じ込めて、それを前提にして地域社会も都市もできている。
国家の運営のシステムもそれを前提にしている。
そのシステムがもう疲弊している。
だからこそ、そこにいま、さまざまな問題が集中して起きているような気がしているのです。
だから、家族というユニットがまずあって、
その集合が社会であるという考え方自体を変えないと、いまの社会のシステムの問題を改善するのは難しいと思います。
「地域社会圏」のような家族よりももっと大きな生活単位を想定して、
その生活単位について考えてみようとしたのはそうした理由からです。
by aknrkym | 2010-04-08 19:56


<< 広告 2010 April V... 思考のダイエット 佐野研二郎 >>